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ドラクエ11

総プレイ時間は95時間。裏ボスまで討伐、試練の最後まではやってない。

ストーリーは本当に素晴らしい。王道かつプレイヤーの予想を裏切る驚きに満ちた展開。シリーズ最高傑作ではないかと思う。世間でも大層な高評価。やはり日本でRPGというジャンルに求められているのは上質の物語を読むための舞台装置なのだなと考えされられる。

そう考えると、物語を読む装置としての役割を上手く果たせなかったのがFF15だったと思う。欧米の市場を見据えてオープンワールドを取り入れたのだろうが、どうにも消化不良で、物語を読む装置としてもオープンワールドとしても中途半端。まあFFの歴史は実験の歴史なので次回に期待しときます。

以下ドラクエ11ネタバレ感想

  • ドラクエといえば勇者と魔王テンプレの元となったゲーム。しかし、ドラクエ11では魔王討伐は勇者の使命ではなくて単なる成り行きだったと判明する。勇者と魔王は対となる存在ではない、と、テンプレを逆手に取ってちゃぶ台返しできるのはテンプレ元祖ならでは。

  • 魔王に支配された世界で、敵対していたグレイグとともに人類最後の反攻作戦に打って出る。ベタベタの展開だが熱い。主人公=自分というドラクエなので、決して他人事ではなく自分自身の戦いとして感じ取れるのが良い。本当に自分に世界の命運にかかってる感がハンパない。グレイグとの微妙な空気感が一気に氷解し、真の仲間となるイベントでもある、ジャンプ漫画か。最高。

  • プレイヤーがイキってきた辺りで一気に谷底に突き落とす展開がいい。1つは命の大樹にたどり着いた直後の世界崩壊、2つ目はいよいよ魔王討伐への道を開くという場面でのベロニカの死。どーせドラクエだし生き返るんだろw?と思っていると、セーニャに力が受け継がれ、手向けに髪を切って捧げ、あれ、コレもしかしてガチ?と、メタ視点でドラクエを見てても大ダメージ。淡々と描かれる死の方がお涙頂戴の劇的なドラマよりもはるかにリアルで苦しい。さあ泣けと言わんばかりに過剰演出する最近のフィクションにウンザリしていたのでこれは良かった。いやちっとも良くないのだが

  • NPCを使った細かい演出が良い。一例を挙げると魔王誕生の直前に新生児に洗礼をする場面を描き、最後の砦で子供を抱いた母親のNPCを配置する。これだけであの子はどうなったんだろう?と思い出させて想像力を高めるようになっている。ただそこにいるだけで物語を広げる役割をNPCに与えるのは、さすが堀井雄二と感心せざるを得ない。

  • 実は11主人公こそ、ドラクエ1〜3の世界で伝説に語られるロトと呼ばれた最初の勇者でした、というオチは、ロトゼタシアという世界の名前でなんとなく想像していたと思う。ただ、11自身の出来がクソ最高に良いので無理にロト3部作に繋げなくても良かったと思う。まあ、我々のような古いファンへのサービスかな?

  • 全然裏じゃない裏ボスの存在。話続いてるし。やはりレベル99でも負けるような本当の裏ボスを入れても良かったと思う。クラーゴンのモデリングを使った真の裏ボス海冥主メイヴとかいても良かったんやで。